EXHIBITIONS

Yabiku Henrique Yudi 「JARRING HARMONY」

FUTURE

2024.9.20 [fri] – 10.19 [sat]

YUKIKOMIZUTANI

この度YUKIKOMIZUTANIでは、2024年9月20日(金)から2024年10月19日(土)まで、Yabiku Henrique Yudi(ヤビク・エンリケ・ユウジ)による個展「JARRING HARMONY」を開催いたします。

 

ブラジルのサンパウロに生まれ、日本で育ったバックグラウンドを持つYabikuの作品には、多民族国家ブラジルで経験した異なる人種や階級による文化衝突と、技術先進国日本で経験した伝統や価値観の新旧衝突などの幼いころからの経験が現れています。彼は制作過程に起きる事柄を「衝突」と言い、光沢のある既製金属(メッシュワイヤー、チェーン、板)と廃棄寸前の古紙、旧来のモノクロ・シルクスクリーンと最新の2.5次元プリント、古雑誌から切り抜いた人と人の「衝突」を映した写真を用いるなど、あらゆる「衝突」を作品にします。廃棄物ともいえる古雑誌のグラフィックや、アートの領域から離れた産業の領域にある既製のマテリアルの組み合わせは、「芸術作品と消耗品」、「娯楽と効用」、「大義と機能的定義」の境界線を曖昧にします。また、「愛と憎しみ」、「秩序と混沌」、「美と歪み」といった二元的な叙述に囚われる社会の傾向に挑戦します。

 

YUKIKOMIZUTANIで2年ぶりとなる本展覧会では、作品が内包する「不協和音」の再認識、再解釈を試みます。創作の原点であるスケートボードカルチャーというルーツに立ち返り、「DIY」、「即興性」、「反体制的な精神」「無秩序性」という共通の特徴に加え、現在挑戦している建築的な要素も取り入れたコラージュアートの新境地を目指します。

 

【プロフィール】

1997 年ブラジル、サンパウロ生まれ。11歳より日本に移住。一時、文化服装学院にて服飾を学ぶ。その後、2017年よりコラージュを用いた表現活動を開始する。

2019年に初の個展”FIRST IMPRESSION” をW+K+ Gallery にて開催。そして 2022 年、YUKIKOMIZUTANI Gallery にて自身の最大規模の個展“AFTERTHOUGHT” の開催に至る。

全て直感に任せて表現するスタイルは、東京のアート・ファッションシーンを席巻する。現在では、コラージュを中心にオブジェクトの作成や空間インスタレーションなど、その表現の裾野を広げている。