EXHIBITIONS

ミヤケマイ B面の猫

2021.8.25 [wed] – 9.9 [thu]

YUKIKOMIZUTANI サロンスペース

B面の猫, image size 415×160mm, woodblock print, 2021

YUKIKOMIZUTANIでは8/25-9/9まで、ミヤケマイ「B面の猫」を開催いたします。 ミヤケマイは日本人の繊細な美意識や感覚をベースとして、工芸、現代美術、デザイン、文芸など既存の枠組みを超えた幅広い表現活動を行なっております。B面の猫と題した今回の木版画は、2月、6月、8月、10月、11月それぞれを猫の姿を通して描いております。日本人にとって猫は古くから生活の中に馴染む身近な存在であり、江戸時代後期には歌川国芳ほか多くの浮世絵師が猫をモチーフとして描いてきました。江戸時代の浮世絵と現代の社会風俗をつなぎ、伝統的な木版画の技術を用いて表現した本作品には、過去と現代を天衣無縫に繋ぎ合わせるミヤケマイの作家性が感じ取れます。季節や暦の移り変わりに鈍感になる現代において、季節の移ろいをたのしめる作品となっております。 ミヤケマイの最新作を是非、ご高覧ください。

 

B面の猫 – 如月(二月)

衣更着(きさらぎ)。まだ寒さが残り衣を更に着る月。 旧暦の春。節分を境に新しい一年が始まり、それまで溜めた汚れを、豆を投げつけることで追い払い新しく投げた種(豆)から芽が出て新しい良きことが実りますように。

 

B面の猫 – 水無月(六月)

(みなづき・みなつき) 田に水を入れる月(「無」は「の」の意味)瑞穂の國の私たちには水は恵みの雨、6月は今後の稲作の取れ高、今後の吉凶を分ける季節。飛ぶ前にしゃがむように、雨降って地固まるように、雨は悪者ではなく必要なもの、むしろ恵みなのです。

 

B面の猫 – 葉月(八月)

(はづき・はつき) 木々の葉落ち月(はおちづき) 8月は緑の美しい季節、お盆には祖先の皆さんがあちらの世から戻り、私たちも故郷のある人は戻り、皆原点回帰する。早く帰りたい魂は、みずみずしい緑の胡瓜(早馬)に乗って帰り、ゆっくり帰りたい人は牛歩で茄子に乗って帰る。猫に乗って帰るのは誰だ。

 

B面の猫 – 神無月(十月)

(かみなづき・かんなづき) 新穀を神に捧げる神嘗月(かんなめづき) 日本では神が一堂に会して出雲にお出かけになっている頃、南米のお盆=死者の祭りである、ハローウィーンの仮装をして、子供達が街を駆け回りお菓子を集めます。私たちの命は有限で、そして永遠でもあるということを、循環している全ての、いいことは悪く、悪いことはいいことだと教えてくれます。

 

B面の猫 – 霜月 (十一月)

(しもつき) 霜の降る月、夜がだんだん長くなり大地が小休止し、虫や動物たちが冬眠に入るのもこの頃。5月上旬(八十八夜の頃)から6月に摘みとられたばかりの新茶を詰めた茶壺の口を開けて、炉開きの茶正月。夏の間に仕込んだものをゆっくり楽しむ冬の到来。

 

ミヤケマイ 「B面の猫」

版種 : 木版画 限定 : 120部

画寸 : 16.0×41.5cm 紙寸 : 22.0×47.5cm

紙種 : 越前生漉奉書

彫師 : 永井紗絵子

摺師 : 久保田憲一 (如月 / 神無月) 川合千春 (水無月 / 葉月) 山本駿 (霜月)

出版元 : (株)コンポジション

販売元 : YUKIKOMIZUTANI

制作年 : 2021年

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI

B面の猫,2021,YUKIKOMIZUTANI